こんにちは、現役すし職人です。
すしを握っていてお客さんに、「お寿司は手と箸どっちで食べたほうがいいんですか?」という質問をわりとよく聞かれます。
結構な方がすしは『手』と『箸』どっちで食べたほうがいいの?と疑問に思いつつも聞きにくい質問のようでした。
そこで今回の記事では、そもそも何故すしを手で食べる人がいるのか?
職人から見てすしは手で食べるべきか?箸で食べるべきか?という事を書いていきます。
それでは早速、何故手ですしを手で食べるようになったのかというところから説明させて頂きます。
江戸時代、寿司は手で食べていた
皆さんがお寿司と言われて想像する形の原型が生まれたのが、江戸時代の江戸前寿司と呼ばれるものです。
江戸前寿司は屋台で営業しているところが多く、スペースが限られていました。
なので箸を置く場所もなく、お寿司も味をつけて提供していたそうです。
当時のお寿司は今よりも大きくおにぎりぐらいのサイズだったそうなので、それを手で2~3個食べるというのが粋だと考えられていて、その食べ方が主流でした。
そのため、お寿司は箸なんか使わず手で食べる物という文化が根付いたのです。
江戸前寿司についての記事も書いていますので、「江戸前寿司って何?」という方はこちらの記事をどうぞ。
現代のすしの食べ方
江戸時代の食べ方は分かったけど、現代では箸と手、どちらで食べたほうがいいの?という方!
ずばり言います!
『『基本的には、どっちでも大丈夫!!』』
です。
確かに握りたてのすしを食べる際、手でつかんで食べるとふんわりとした触感が感じる事が出来るといいますが、無理に手で食べる必要は無いと私は思います。
私がカウンターに立って接客していると一定数の方は、「手で食べるなんてはしたない!私は箸を使って食べます!」とおっしゃられます。
確かにそういう考えも間違えではないと思います。
ですが、職人の中には「手で食べろ」と言われる方がいらっしゃるので、そういう時は反発して空気を悪くせずにおとなしく手で食べるのが無難かと思います。
また、接待等で、お相手の方が手、もしくは箸で食べていた場合、同じ食べ方にするのがスマートかと思います。
まとめ
以上、『すしは手で食べた方がいい?』でした。
皆さん、どうでしたでしょうか?
私個人の意見ですが、すしの食べ方は自由でいいと思います。
自由に食べて、美味しく、楽しく食べてもらってお寿司を堪能してもらうのが作ってる側としても嬉しいです。
今回も読んでいただきありがとうございました。
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